2009年11月19日 (木)

花形歌舞伎 昼の部♪

今シーズン初めて、吐く息が白く見えるほどの寒さの中、新橋演舞場へ行ってきました。

昼の部も先日観た夜の部同様、通し狂言と舞踊との組み合わせ・・・まずは、「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)からです。

夜の部の「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)は、何度か観たことがありますが、この夜の部の「盟三五大切」は初めて観ました。

「三人吉三・・・」も登場人物の人間関係が非常に複雑でしたが、この作品もかなり入り組んでいます。

こちらも「三人吉三・・・」同様、大悪党が主役ですが、この主役の薩摩源五兵衛染五郎さん)が、次々と人殺しを重ね、9人をもなぶり殺しにしてしまうという、なんとも陰惨で救いのない物語です。

この鬼のような大悪党が、赤穂浪士の中でも勇猛果敢に大活躍したヒーローの不破数衛門だという筋書き(もちろんフィクションですが・・・)は、イヤホンガイドの解説でも話していましたが、やはり納得がいかないわ(-_-)

そんな中で、芸者の小万役の亀治郎さんが、なんとも艶かしく色っぽくて、それでいて人情味が滲み出ていて素晴らしいです(^^)//゛゛゛パチパチ

最近、テレビでちょくちょく見かける亀治郎さんと、同一人物とは思えないなぁ・・・見事な化けっぷり、天晴れです\(^o^)/

後物の舞踊は、四変化弥生の花浅草祭(やよいのはなあさくさまつり)。幕が開いた途端にパッと舞台が明るく華やいで、ホッとしました(^_^)

タイトルの通り、松緑さん愛之助さんのお二人が4パターンの異なったシーンを踊り分けますが、やはり最後の「石橋(しゃっきょう)が一番の見所でしょう。

‘石橋もの’と言えは、獅子が長い鬘を派手に振り回す、いわゆる‘毛振り’が見せ場ですが、これがかなり長くて、その上迫力満点でした。

特に松緑さんの毛振りの勢いは凄まじいほどで、客席からは拍手だけでなく、笑い声が漏れるほどでした・・・このブンブンと音が聞こえてきそうな毛振りを見ていたら、先日の星組全国ツアーの時の、れおんくんのブンブンリフトを思い出してしまいました(~_~;)

お陰でスカッとした気分で劇場を出ることが出来ましたが、こういう若手=花形役者さんたちの瑞々しい舞台を観ると、パワーをいっぱい貰えて元気になれます(o^-')b 次は来年の1月になるのかな?・・・とっても楽しみです♪

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2009年11月 9日 (月)

花形歌舞伎 夜の部♪

新橋演舞場へ行って来ました。今月の夜の部は、「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)の通し上演からです。

白浪(盗賊)物の名作として、上演頻度の高い作品だと思いますが、なにしろ登場人物の関係がすっごく複雑なのです(~_~;)

あっちとこっちが本当は双子の兄妹だとか、そっちとこっちが実は親子だとか・・・だから結果としては親の仇を討ったことになるんだとかね、もうとくかく入り組んでいるのですよ(-_-)

幕間のイヤホンガイドで、きちんとおさらいしてくれたので、後半は混乱することなく舞台に集中することが出来ましたが・・・。

そんな人間関係はさて置き(なんだ置いておくのか(^^ゞ)、主役の3人の並びが美しい絵のようで、惚れ惚れとします(*^_^*)

中でも娘姿の盗賊お嬢吉三菊之助さんが艶やかで、それでいて大詰めの立ち回りなんかは威勢が良くてカッコいぃ~♪

和尚吉三松緑さんも、人情味を滲ませ存在感がありますが、他の2人の兄貴分としては、もう少し懐の深さが感じられたらなぁ・・・と思います。

そして夜の部の最後は、「鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)。今回のお目当ては、なんと言ってもこの舞踊劇です(^_^)v

能の様式を取り入れたと言う舞台は、シンプルだけれどとっても鮮やかshine 更科の前の侍女(実は鬼女)たちの衣裳の色が、これまた何とも美しいのです。

日本の伝統的な色とでも言うのでしょうか? 色そのものも美しいけど、その名前がまた美しい・・・例えば、朱鷺色とか浅葱色とかね(*^_^*)(この色については、‘色の名前’で検索すると、いろいろな色と名前が分かって、面白いですよ(^.^)b)

この舞台は、こういう色彩の面でも充分に楽しめますが、もちろん一番の見所は、更科の前(実は戸隠山の鬼女)の亀治郎さんの舞です。

幼い頃から舞の名手と謳われる亀治郎さん、姫として舞う女舞のたおやかさは溜め息ものの美しさですが、鬼女に変貌する瞬間は鳥肌ものです(^^)//゛゛゛パチパチ

切れがあって激しいのに柔らかいのです、亀治郎さんの舞は\(^o^)/

1時間以上の結構長い舞台なのですが、その舞に魅せられてぐいぐいと舞台に惹き込まれてしまい、あっと言う間に大団円でした。

この辺りの世代の若手=花形と呼ばれる役者さんたちの舞台は、美しくて勢いがあって、観ていてとっても気持ちが良く、元気になれます。

昼の部も後日観劇予定ですが、と~っても楽しみですo(^o^)o

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2009年10月20日 (火)

十月大歌舞伎 昼の部♪

今日は昼の部の公演を観に、歌舞伎座へ行って来ました。

まず一幕目は、「毛抜(けぬき)。比較的上演頻度の高い作品で、私も何度か観ています。

歌舞伎の舞台には、ものすご~く現実離れした作品が多々ありますが、この「毛抜」もそんな作品です。磁石で髪の毛が逆立っちゃったり、毛抜が踊り出したり・・・でもここまで見事に現実から掛け離れてくれると、却ってわくわくしちゃうのよね、まるで劇画かアニメの世界のようで(^o^)

もう何度か観ているので、展開はすっかり判ってるけど、やっぱり笑っちゃうし、幕が下りた後は、今日もスカッと爽やかな気分になれました。初心者にもお勧めの作品です(^.^)b

二幕目は、「蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい)玉三郎さんが、前半は白拍子妻菊として、後半は女郎蜘蛛の精として舞う、非常にドラマティックな舞踊劇で、今月一番のお目当てです。

白拍子姿の玉三郎さんはなんとも艶やかshineshine 源頼光役の菊之助さん碓井貞光役の松緑さんとの三人の連れ舞が、同じ振りを踊っているのに、それぞれの役柄の個性が滲み出ていて、なんともお見事(^^)//゛゛゛パチパチ

そしてなんとも美しくて・・・眼福ですわ(*^_^*)

玉三郎さんが白拍子から女郎蜘蛛の精に変わる間、大きな蜘蛛(人が入ってる)が舞台に登場します。これが立ち回りをしたり見栄を切ったりするのですが・・・それがまたしっかり型が決まってお見事!! とってもユーモラスで面白かったです(^^)//゛゛゛パチパチ

続いては、「河庄(かわしょう)。上方和事の代表作だそうですが・・・。

イヤホンガイドの解説で、『当時(江戸時代)上方(関西)では非常に人気の演目だったが、江戸ではあまり受けなかった』ということを言っていましたが、なるほどと思ってしまいました(~_~;)

幕開き、丁稚の三五郎萬太郎さん)が登場した辺りは、遊女の小春時蔵さん)との遣り取りも面白かったのですが・・・主役の治兵衛藤十郎さん)が、なんとも情けない男で、ぐずぐずと言い訳ばかりしているように見えてねぇ(-_-;)

‘えぇ~い、男ならはっきりしやがれぇ~っ!!’って思ってしまったのです。

そう言えば江戸歌舞伎のヒーローは、威勢が良くて喧嘩っ早いっていう印象が強いなぁ・・・この辺りが東西の風土の違いなのでしょうか?なかなか興味深くもあります。

昼の部の最後は、「音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)。約20分ほどの非常に短い舞台で、内容はあまりなく、役者の顔見世のための一幕です。

今回は松緑さんの長男、藤間大河くんの初お目見得のための上演のようで、とっても可愛いし、役者陣も華やかで良いのですが・・・これで終わり?って感じです(-_-)

まぁ夜の部の「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」までをトータルで見れば、それで完結のようにも思えますが・・・別々の日に観るとしても、昼の部を先に観た方が、収まりが良かったかも(~_~;)

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2009年10月16日 (金)

十月大歌舞伎 夜の部♪

一昨日の水曜、原宿から日比谷を経由して歌舞伎座へ着いたのは午後4時ちょうど・・・夜の部の開場時間ですが、同時に昼の部の終演時間でもあり、劇場前は凄い混雑でした。

歌舞伎座って、ときどきこういうことがあるのです・・・昼の部の上演時間がすっごく長くてね(~_~;) ちなみに夜の部がすっごく長くて終演後、駅までダッシュすることもありますが、今月はそうでもありませんでした。

さて夜の部の演目は、通し狂言の「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)・・・‘義経’と銘打っていますが、決して義経が主役という訳ではありません。

一幕目は、「渡海屋・大物浦」。ここでの主役は、平家の武将平知盛吉右衛門さん)です。義経も登場しますが、それほど大きな扱いではありません。(重要な存在ではありますが)

典侍の局役の玉三郎さんも、十二単姿が艶やかで、尚且つ威厳があって、非常に美しいけれど、それほど為所がある訳ではありません。(もちろん、重要な役どころですが)

この演目の最大の見せ場は、なんと言ってもラスト、知盛が体に碇を巻きつけて、後ろ向きのまま海へ落ちて行くシーンです。

“滅びの美学”と言うのでしょうか・・・この壮絶なラストは、非常に緊迫した中にも高揚感があり、観終わった後、なぜか爽快感さえあるのです。

日本人って、こういう展開が好きなのかもね・・・文字通りの‘判官贔屓’・・・同じシーンに登場している義経の‘その後の悲劇’を暗示しているかのようでもあります。

続いては、「吉野山」静御前菊之助さん)と義経の家臣である佐藤忠信菊五郎さん)の二人が、義経が身を潜めている吉野へ向かう道中の舞踊です。

お芝居の本筋とはあまり関係なく、長閑で明るく、そしてちょっと滑稽な要素もある舞踊です。ホッと一息着ける気楽さもあって、とっても楽しくて・・・私は大好きです(*^_^*)

最後は、「川連法眼館」。「吉野山」でも登場した忠信が、‘実は狐だった’という奇想天外なお話ですが、見所満載の歌舞伎ならではの楽しい舞台です。今回の演出も随所に趣向が凝らされていて、充分に面白いのですが・・・。

私が初めて観たこの演目の舞台が、猿之助さんの演出によるケレン味たっぷりで非常にスピーディーなもので、その印象が強くて・・・なんだか物足りなく感じてしまいました(~_~;)

また近いうちに、猿之助さん版の「川連法眼館」の舞台が観てみたいものです。

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2009年7月27日 (月)

七月 大歌舞伎 昼の部♪

七月の歌舞伎座は、本日が千秋楽・・・昼の部の舞台を観てきました。

前物は、「五重塔(ごじゅうのとう)。先日観た夜の部の「夏祭・・・」は、大阪を舞台とした世話物でしたが、こちらは江戸の谷中(←通っていた大学から近いし、師匠(もちろん声楽のです)の家(お寺)があるので、非常に馴染み深い)が舞台の世話物の世界です。

谷中の感応寺の五重塔建立を巡って、対照的な二人の職人(大工)の姿を描いた物語・・・ひとりは、腕は立つけど口下手で、人付き合いも苦手な十兵衛勘太郎さん)。もうひとりは、腕も確かで統率力もあり、人望も厚い源太獅童さん)。

すったもんだの末、十兵衛が棟梁となり、棟梁の座を譲った源太の力添えがあって、五重塔は無事建立され、めでたしめでたしとなります。

勘太郎さんの十兵衛は、登場前の影の台詞の声色から、台詞回しやちょっとした動き等々・・・お父さんの勘三郎さんかと思うほどにそっくり!! それはそれで素晴らしいけど、これから勘太郎さん独自の色というか、味わいが加わってくるのを楽しみにしようと思います。

獅童さんの源太は、粋で気風が良くて、非の打ちどころのない男っぷり!! 男が男に惚れるって、こういうタイプなんでしょうねぇ、きっと・・・人間的にも、断然こちらの方が魅力的なキャラクターだわ(o^-')b

後物は、「海神別荘(かいじんべっそう)。夜の部の「天守物語」同様、こちらも三度目の観劇ですが、やっぱり泉鏡花の独特の世界観に惹きこまれてしまいます。

幕が上がると、そこは深い海底の世界ですが、セットも照明も衣裳も、そしてハープを主とした音楽も・・・なんとも幻想的でうっとり(*^_^*)

そして公子には海老蔵さん美女には玉三郎さんという、この上もなく美しいお2人・・・まさに最高の眼福ですわ(#^_^#)

もちろん、ただ美しく幻想的なだけでなく、独特の毒を含む、摩訶不思議な鏡花の世界・・・観るたびに違う印象を受けます。

同じもの(舞台に限らず)を見ても、同じ言葉(台詞だけでなく)を聞いても、そのときどきの体調や心境、また環境や状況によって、全く違って見えたり聞こえたりするものなのね。

そんなことを思いつつ、また次に鏡花の作品に触れたときには、どんなことを思うのかしら?・・・なぁんて、すっかり鏡花の世界に浸りながら歌舞伎座を出たあと、ちょっと足を伸ばして新橋へ。

先日、「ウィキッド」を観に行った日に注文したブラウスを取りに、ドレス屋さんへ行きました。

色はゴールド系ですが、その前に作ったドレスとは、また違った感じのゴールドで、なんとも表現し難い微妙な色合い・・・とっても素敵に出来上がっていて、大満足です(*^-^)b

そのときの抽選会で当たった商品券で、何を買おうか迷っていたら、ドレス屋さんの店員さんが、とても素敵なイヤリングを持ってきてくださいました。

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シンプルだけど存在感のある、ゴールド系のラインストーンのイヤリングです。今日のブラウスとも、この前のドレスとも相性が良く、お値段も持っていた商品券とピッタリ同額(^_^)v

これでアクセサリーも決まったし、秋の定演に向けて着々と準備が進んでいます。次にやるべきことは・・・プログラムの原稿の締め切りが迫っているのでした(~_~;)

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2009年7月14日 (火)

七月 大歌舞伎 夜の部♪

2月以来の歌舞伎座です。

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5月に設置された、‘歌舞伎座さよなら公演 カウントダウン時計’・・・来年4月の大千秋楽まで、あと291日ということですね。

さて今月の夜の部の前物は、「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)。大阪を舞台にした、夏の定番とも言うべき作品です。

さまざまな人たちの、義理と人情と意地が幾重にも重なり合った、人間味溢れる世話物の世界です。

恩義のある人を救うためなら、自らを犠牲にしても・・・という登場人物が何人もいますが、その中でも最も印象的だったのは、お辰役の勘太郎さん

なんとも気風のいい粋な女性で、夫である徳兵衛が大恩を受けた磯之丞を匿うため、美しい自分の顔に焼けた鉄弓を当てて傷を付ける件は、小気味良くてスカッとします。

勘太郎さんは、ちょっとした仕草に父親である勘三郎さんを彷彿とさせるところがあって、DNAをしっかり受け継いでいるようです(^_^)v

主役の団七九郎兵衛海老蔵さん。こちらも大熱演で、ラストの殺しのシーンなんて鬼気迫るものがあり、ひとつひとつの見得が見事に決まって美しい(^^)//゛゛゛パチパチ

でもその幕切れの殺しのシーンがね、やっぱりあまりにも凄惨で・・・ここが見せ場であり、非常に人気もあるようですが、私は好きになれませんわ(-_-)

後物は、「天守物語(てんしゅものがたり) 。昼の部の「海神別荘(かいじんべっそう)」ともども、この泉鏡花作品が、今月のお目当てです(o^-')b

幕が上がると、「夏祭・・・」とは打って変わって、幻想的な世界が広がります。

この世のものとは思えないほどの妖艶な美しさの天守夫人の富姫玉三郎さん)・・・まさに眼福ですわ(*^_^*) この富姫と亀姫勘太郎さん)との遣り取りが、この作品の独特の世界観を醸し出していて、とっても面白い!!

勘太郎さん、こちらでも好演していますが、この手のお姫様役よりも、「夏祭・・・」の方の粋な女房役の方が嵌ってます。

妹分の亀姫が帰った後、登場するのが、鷹匠の姫川図書之助海老蔵さん)。この海老蔵さんと玉三郎さんの美男美女の並びが、溜め息ものの美しさ・・・更に眼福ですわ(*^_^*)(*^_^*)

この世とは別世界の天守が舞台であり、摩訶不思議なことが次々と起こる、不思議な魅力に溢れた作品ですが、人間の愚かさ、醜さといったものを、まざまざと見せつけらる・・・それがまた鏡花作品の特色でもあります。(この辺りは、先日観た「ウィキッド」にも共通するところがあります)

月末には昼公演「海神別荘」を観劇予定ですが、更に浮世離れした鏡花の世界・・・とっても楽しみです(o^-')b

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2009年6月23日 (火)

NINAGAWA 十二夜♪

2005年の初演、2007年の再演共、歌舞伎座で上演された「NINAGAWA 十二夜」、今回のロンドン版の凱旋公演は初めての新橋演舞場です。

初演も再演も一度づつ観ていて、今日が三回目・・・ストーリーは有名なあのシェイクスピアの「十二夜」だし、演出面での大きな変更もないようで(でもロンドン版ということで、初演・再演よりも短かったような・・・)、次にどうなるか分かっているのですが、それでもやっぱり面白い(o^-')b

例えば、幕が上がって一面の鏡に客席が映っている景色に圧倒されたり、洋楽器と和楽器の融合した音楽に感じ入ったり・・・数え上げれば切がありませんが、何度観ても(まだ三回だけど)新鮮な感動があります。

歌舞伎が日本の庶民の間で人気を集め、発展したのとほぼ同じ時代に、海の向こうのイギリスで活躍したシェイクスピアとのコラボレーション・・・思えば運命的な出会いなのかもしれません。

歌舞伎ならではの様式美の中に、シェイクスピアのエッセンスが無理なく溶け込んでいて、斬新でありながら古典なのです・・・この辺りのことをイヤホンガイドが詳しく教えてくれるので、更に面白みが増しました(^_^)v

役者の顔ぶれは、初演から替わってはいないと思いますが・・・それだけにどの役もまさに嵌り役で最高!!(ただ、ヒロインの織笛姫(おりぶえひめ)は、もう少し若い役者さんの方がいいいかも・・・(~_~;))

双子の男女を早替りで演じ分ける菊之助さんも、対照的なキャラクターで重要な二役の菊五郎さんも、本当にみ~んな素晴らしかったけど、一番印象的だったのは、なんと言っても腰元の麻阿(まあ)役の亀治郎さんだわ\(^o^)/

ある意味、物語を動かしている張本人でもあり、もうひとりのヒロインとも言えるこの役を、緩急自在にすっごく楽しそうに演じていて、でも決して厭味にならず・・・最高のコメディエンヌっぷりです(^^)//゛゛゛パチパチ

東京公演は間もなく千秋楽ですが、来月には大阪でも上演されるので、時間があるようなら、是非とも観ていただきたい、超お勧めの舞台です♪

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2009年3月16日 (月)

獨道中五十三驛♪

観劇してから一週間ほど経ってしまって、記憶もかなり曖昧になってきてるし、もうパスしちゃおうかなぁとも思ったのですが・・・やっぱり少しだけ綴っておくことにします。

新橋演舞場の三月公演は、猿之助一門による公演が定番となっていますが、今年も猿之助歌舞伎は健在でした。

今回の「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」、ストーリーを簡単に言ってしまえばお家騒動です。主家を乗っ取ろうとする悪玉と、それを捕らえ守り抜こうとする善玉が、京都を振り出しに東海道を東へ下りながら(江戸時代だからね)追いつ追われつ・・・勧善懲悪のとてもシンプルな物語です。

お話はとても単純ですが、この通し狂言の呼び物は、宙乗り本水を使っての立ち回り、そして右近さん十五役早替りです。(だからお話は分かり易くないとね(~_~;))

まず序幕のハイライトは、十二単を纏った化け猫の宙乗り・・・この宙乗りに限らず、この無量寺の場面は、おどろおどろしくて私は嫌いです(-_-) 猫の操り人形が踊るのは可愛いけどね。

二幕目の大詰めは、本水(20tだって(@_@;))を使っての大立ち回り・・・舞台中央を大滝に見立てての立ち回りは迫力満点で、観ていて気分がスカッとします。

幕間のイヤホン・ガイドのインタビューでも話してましたが、大量に本水を使うので、マイナスイオンも大量に発生し、舞台上の役者さんは疲れるどころか、元気になれるんですって。客席にもたくさんのマイナスイオンが流れているはすだとも・・・それでこちらの気分もスッキリするのかしらね(^_^)v

二幕の幕切れ、立ち回りの始まる前に滝つぼへ飛び込んだ重の井姫役の笑也さんが、大滝の中から現れるのですが、その姿がなんとも神々しく息を呑む美しさ、まるで観音様のようで非常に印象的でしたshine

そして三幕目の大詰めは、いよいよ右近さんの大早替り・・・ただ衣裳や鬘を替えるだけでなく、それぞれの役も演じ分けなければならない難役ですが、小気味良く鮮やかにこなされてお見事です(^^)//゛゛゛パチパチ

全編を通して、弥次さん喜多さんの女房役の笑三郎さんと春猿さんのお2人が、狂言回し的な役割として登場しますが、時事ネタを取り入れたり、客席をいじったり・・・軽妙洒脱とはまさにこのこと、とにかく達者で楽しませてくれます(^o^)

スピーディーな舞台展開でケレン味もたっぷり、大変楽しい舞台でしたが、そろそろ次は、ド派手な大スペクタクル満載のスーパー歌舞伎が観たいなぁ・・・「ヤマトタケル」とか「八犬伝」とかね。

こういう時世だからこそ観たいと思うのですが、無理かしらねぇ・・・。

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2009年2月19日 (木)

二月大歌舞伎 昼の部♪

階段を降りるときに少々筋肉痛がする中、久しぶりに歌舞伎座へ行ってきました。

ご存知の方も多いかと思いますが、歌舞伎座は建て替えのため、来年の4月いっぱいで一旦閉鎖されます。そこで今年の1月から、歌舞伎座さよなら公演と銘打って興行が行われています。

ということで、記念に歌舞伎座の写真と撮っておこうcamera 全体像を撮りたかったので、通りの反対側へ・・・

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左にバスのおしりが入ってしまいましたが、歌舞伎座の前の晴海通りは半端ではない交通量なので、こんなに障害物のない状態で写せたのは、奇跡的ですわ(^.^)b

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通りを渡って正面からcamera 車道ぎりぎりまで離れてもこの大きさです。この外観、残してほしいなぁ・・・。

こんな写真を撮ったりしてるもんだから、中に入ったら開演5分前・・・慌ててイヤホンガイドを借りて席へ着きました。

今月の昼の部の演目は、「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)加茂堤 賀の祝」「京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)「人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)の三本です。

「菅原伝授・・・」は、梅の花の咲くこの季節の定番とも言える時代物の名作。「文七元結」は、人情味溢れる世話物で、理屈抜きに楽しい作品・・・以前、月組で上演された「なみだ橋 えがお橋」の中でも、この話が組み込まれていました。

この両作品もそれぞれに味わい深く、充実した舞台を楽しませてもらいましたが、なんと言っても本日の一番のお目当ては、「京鹿子娘二人道成寺」です。

1人づつでも充分に見応えのある玉三郎さん菊之助さんのお2人が、ひとつの舞台で白拍子花子を踊られる・・・なんて贅沢なことでしょう!!

その前に2階のロビーへ行ってみたら、お雛様が飾れていました。

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なんとも雅な風情・・・歌舞伎座にぴったりです(*^_^*)

そしていよいよ「京鹿子娘二人道成寺」の開幕・・・まずは花道から菊之助さんが登場し、続いてスッポン(花道のセリ)から玉三郎さんが現れ、2人が並ばれる・・・豪華ぁ~!眩しいぃ~!!麗しいぃ~!!!

二人道成寺ということで、通常の道成寺にはない演出があったり、カットになりがちな部分が復活していたり・・・本当に贅沢だわ\(^o^)/

玉三郎さんは、しっとりとたおやかな艶やかさが魅力的、対する菊之助さんは、溌剌とした若々しい可愛らしさが際立ちます。

この一本のために16000円払っても惜しくはないわ(^^)//゛゛゛パチパチ(でも私は3階席だったので、4000円だけど(^^ゞ)

これ以上、望むべくもない素晴らしい舞台を堪能した後、休憩時間にはこれを食べました。

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歌舞伎座のロビーで売っていて、 もうず~っと前から一度食べたいと思っていた、その名も‘めでたい焼き’・・・たっぷりの餡子の中に、紅白のお餅が入っていて、とっても美味しかったです(^u^)

そんな訳で、お腹も心も充分に満たされた、大満足な歌舞伎座でした(*^-^)b

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2009年1月25日 (日)

新春浅草歌舞伎♪

今日は久しぶりに雲ひとつない快晴sun でも風が強かったので布団干しは断念・・・その代わり富士山がとっても綺麗でしたfuji

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お正月2日にアップした写真と比べると、かなり麓の方まだ雪に覆われていますね。

さて話は変わって、先日の新春浅草歌舞伎のことを綴っておきます。

今年も二部制で、私が観たのは二部の方・・・

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「一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)の二本です。

開演に先立ち、恒例のお年玉 年始ご挨拶がありますが、この日は亀鶴さんでした。去年もやはり亀鶴さんでしたが、今年も最前列のお客さんをいじったり、携帯電話を使ったり・・・サービス精神旺盛に楽しませてくれました(^o^)

そしていよいよ開幕・・・「一本刀土俵入」は、力士になり損なった駒形茂兵衛と、酌婦のお蔦の2人の関係を中心に描いた、人情物のお芝居です。

前半では親方に見切りを付けられた茂兵衛(勘太郎さん)に、お蔦(亀治郎さん)が情けを掛けるのですが、勘太郎さんの朴訥とした人の良さといい、亀治郎さんの粋な中にも哀愁が漂う様といい・・・良い味わいを出しておられました。

後半はそれぞれに境遇が変わって、渡世人(マフィアみたいなものと言ったら分かるでしょうか・・・)となった茂兵衛が、窮地に追い込まれたお蔦を身を呈して救い、恩返しをするのですが、そのお蔦を見送る茂兵衛という図が、前半の幕切れと逆転しているという心憎い演出になっています。

人の情けの温かさが心にじんわりと沁みる、世話物の名作ですが、力士(なりそこねだけど)が主役ということで、ユーモラスな場面もあり、ほのぼのとして楽しい舞台でした。

一転して「京鹿子娘道成寺」は、とても華やかな舞踊ですが、約50分間、衣裳替えのためにちょこっと引っ込む以外、1人で踊り詰めという大曲で、体力的にも精神的にも相当大変だろうなぁ・・・と思われます。

その白拍子花子七之助さん。金の烏帽子を付けて登場したその姿は、ため息ものの美しさ・・・まさに動く日本人形です(*^_^*)

何度も衣裳を替え、またいくつもの小道具を操りながら、ときに凛々しく、またときに初々しく・・・特に娘らしいはじらいを見せる仕草が、いじらしくて可愛かったです。

若々しい勢いと瑞々しさに魅了され、全く飽きることなく舞台に引き込まれてしまいました(^^)//゛゛゛パチパチ

そして今回も強い味方のイヤホンガイドのお陰で、舞台はもちろん、幕間のインタビューも含め、思い切り堪能させてもらいました。

人情味溢れる世話物のお芝居と華やかな舞踊の大曲の組み合わせは、とてもバランスが良く、初心者にも分かりやすいので、普段あまり歌舞伎に馴染みのない人にもお勧めです。

浅草は残念ながら明後日(27日)が千秋楽ですが、ほぼ同じメンバーによる公演(演目は違うけど)が、2月には大阪松竹座でも上演されるらしいので、可能ならば是非、観ていただきたいと思います。

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